サプリによっては、原材料として「酸化防止剤」が入っています。
サプリの表示でも、
「酸化防止剤(ビタミンC)」
なんて書かれていたりします。
「酸化防止剤」は、何のために添加されているのでしょうか?
摂取しても身体に害はないのでしょうか?
なぜ酸化を防止するのか?
どのような役割があるのかは、「酸化防止剤」という名前自体が物語っています。
「酸化を防止するため」です。
では、食品が「酸化」すると、どんな良くないことが起きるでしょうか?
「酸化」で、「味・色・香り・栄養価」が損なわれる
スーパーで割引で買ってきた食品を食べて、
「ちょっと味がいつもと違う⁉」とか、
「よく見たら、色がちょっと悪くなってる!」
なんて経験はないでしょうか?
時間が経つと、
「何か、ちょっと匂うな~」
なんてことも。
このように、食品の味や色、においが悪くなるのは、食品の成分が「酸化」するからです。
栄養価も低下していき、やがて腐ってしまいます。
有害な過酸化脂質が生成されてしまう

食品中に含まれる油は、熱や光などの刺激により空気中の酸素と反応し、胃腸に有害な「過酸化脂質」を生成します。
この「過酸化脂質」を摂取すると、食中毒を引き起こします。
「インスタント麺の揚げ油が酸化すると、体に有害!」って聞いたことありませんか?
「過酸化脂質」はさらに反応して、アルデヒド、ケトンなどの二次生成物へと変化します。
過酸化脂質が増えるとシミやシワの原因になる他、血管で血栓を作り、動脈硬化を引き起こしたり、細胞を傷つけガンの要因にもつながります。
主に植物や魚に含まれる油である「不飽和脂肪酸」は、不飽和結合を持つため酸素と反応しやすく、動物の脂肪である「飽和脂肪酸」はほとんど酸化しません。
蜂の子には、この酸化しやすい「不飽和脂肪酸」が含まれています。
酸化防止剤のメリット
上記のような酸化による品質の低下を防止するのが、「酸化防止剤」です。
「酸化防止剤」は、食品成分に代わって自身が酸化されることによって、食品の酸化を防ぐ働きをします。
食品の美味しさ、新鮮さを保ち、栄養価が落ちないよう守ってくれます。
また、食中毒やガンの要因となる過酸化脂質の生成を予防する働きがあります。
酸化防止剤の安全性は?
酸化を防止すること自体は体に良さそうですが、
摂取しても問題ないのでしょうか?
酸化防止剤に使用されている「ビタミンC」は、ジャガイモやトウモロコシから作られています。
これら原料が、遺伝子組み換えの場合があります。
このことが問題視される場合がありますが、基本的には含有量は少ないため、すぐに人体への影響はないと考えられています。
ちなみに、DHCの「蜂の子ロイヤル」で使われているビタミンCの原料は、問い合わせたところ、遺伝子組み換えではないそうです。
酸化防止剤は、様々な食品で使用されています。
気になる方は、表示を確認した上でメーカーに問い合わせてみてはどうでしょうか?
「酸化した食品と、酸化防止剤の添加された食品は、どっちがより安全なのか?」
各自が判断する必要がありますが、
食品はなるべく加工品ではなく、自然な形で摂取するようにしつつ、原料が遺伝子組み換えでない酸化防止剤を使ったものを選ぶのが良いと思われます。